「日本三大桜」と「日本三大桜名所」、「日本三大夜桜」の違いは？

「日本三大桜」と「日本三大桜名所」、「日本三大夜桜」は違うことをご存知でしょうか？

「日本三大桜」とは、樹齢1000年を越える一本の桜TOP３を指しています。全て国の天然記念物に指定されています。

「日本三大桜名所」とは、山や公園といった、そのエリア全体が桜の名所になっている場所のTOP３の事です。

「日本三大夜桜」とは、その名の通り、夜にライトアップされた桜の名所TOP３という事になります。

日本三大桜

三春滝桜（福島県）

みはるたきざくら。 樹齢1,000年以上といわれるベニシダレザクラです。1922年に国の天然記念物に指定されました。花が下にむかって流れ落ちるように咲くことから「滝桜」という名前がつきました。

山高神代桜（山梨県）

やまたかじんだいさくら。樹齢は1800年とも2000年といわれるエドヒガンザクラ。現存する桜としては、おそらく日本最古で、1922年に国の天然記念物に指定され、「新日本名木100選」にも選ばれています。

根尾谷淡墨桜（岐阜県）

ねおだに うすずみざくら。樹齢は1,500年以上といわれるエドヒガンザクラ。つぼみは薄いピンク色ですが、散る時は薄く墨をはいたような色になり、つぼみと散りぎわで花の色が違うところから淡墨桜と呼ばれています。

日本三大桜名所

弘前公園【青森県】

弘前公園は、敷地内に約2600本の桜が咲く広大な公園です。この公園には、おそらく日本最古といわれているソメイヨシノが植えられています。日本の北側に位置するため桜の開花が遅く、ゴールデンウィークあたりに満開になります。

高遠城址公園（長野）

ここでしか咲かないと言われる「タカトオコヒガンザクラ」が有名です。高遠城址公園内には約1500本のタカトオコヒガンザクラが植えられています。ソメイヨシノよりも赤みの強い花色で、目にあざやかなのが特徴です。

吉野山（奈良県）

シロヤマザクラを中心にして、山全体に約200種の桜が3万本咲き誇ります。パッと見ただけで千本の桜がみえるという意味で、吉野山は「一目千本」ともいわれています。桜の数、スケール共にケタが違います。

日本三大夜桜

弘前公園（青森県）

桜の三大名所に入っている弘前公園は、夜桜見物としても有名です。ソメイヨシノのほかシダレザクラなどを中心に、約50種、2,600本の桜が咲き誇ります。ライトアップの時間は、18:00～23:00ごろまで。

上野恩賜公園（東京都）

江戸時代から桜の名所として知られています。公園内の袴腰（はかまごし）から噴水池あたりまでに咲き誇る桜は圧巻です。夜になると公園内にある約800個のぼんぼりに明りがつきます。ライトアップの時間は、20：00ごろまで。

高田公園（新潟県）

約3000個のぼんぼりがともり、ソメイヨシノを中心とした桜をライトアップしています。夜桜シーズンは、桜とともに復元された三重櫓がライトアップされて、なんとも荘厳です。